HMCシステム導入概要
HMCシステムでは、グリストラップに分離されたスカムを営業時間外に一次処理します。
営業時間内にシステムを稼働すると、油脂分が撹拌されて排水されます。これでは、グリストラップはきれいになっても排水管に流失した油脂分で配水管が徐々に閉塞して、時間の問題で詰まってしまいます。
HMCシステムでは、営業時間外にHMCセラミックのエネルギーを利用した散気撹拌をします。これによって、排水が活性化して蘇生型の微生物が有効に働くのです。エネルギーエアーは、腐敗型の乳酸菌によって発生する悪臭を消滅します。同時に自動投入されるHMCグリストラップ配合剤(油脂分解用微生物資材)によって、分離された油脂分スカムを一次処理するのです。微生物によって処理された油脂分は、別途有機物に変質されます。
グリストラップ内の油脂スカムは、一夜にしてきれいになり、排水管に付着して閉塞を引き起こすことも無くなり、排水されるノルマルヘキ酸値も減少するのです。
しかし、グリトスラップは排水処理装置ではなく、油脂分分離槽です。したがって、HMCグリストラップシステムを導入することによって得られるメリットは、以下の通りとなります。
1 悪臭が改善されます。
2 油脂スカムが毎日一次処理されることで、堆積しない。
3 バキューム作業を休止し、年数度のシステム保守作業のみとなります。
4 配管の油脂分による閉塞が無くなります。
HMCグリストラップ処理システムは、この槽で油脂分を一次分解しますので、(下水道が完備されていない地域では)合併浄化槽にHMC配合剤を投入することなく、悪臭改善や汚泥減少などの利点が発生します。
悪臭を改善し、清掃コスト等の経費を削減し、環境に寄与する、今までに例を見ない画期的なシステムです。
HMCグリストラップシステム導入経過
*導入の際は、グリストラップ槽内をしっかりと清掃するのが条件です。
*毎日の残査かごの清掃のみ、お客様の義務とするのがシステム条件です。
1、 HMCグリストラップシステムは、導入初回に槽内に特殊立上用微生物資材を20リットル投入定着させる。営業時間終了後に投入する.
2、営業時間開始から終了後までHMC配合剤が自動投入されます。
営業開始時間から終了時間まで、35cc/min/1時間毎で、流量に合わせて適時に投入する。終了時間には、70ccを目安に投入する.通常10〜12回/日。
通常設定例
1、10:00 2、11:00 3、12:00 4、13:00 5、14:00 6、15:007、17:00 8、18:00 9、19:00 10、19:30 11、20:00
1) 営業時間終了時に散気攪拌され、営業開始時間に散気停止します。
通常設定例
営業終了時間19:00 〜 翌日営業開始時間7:00
営業終了後にその日の堆積油分をすみやかにグリストラップ槽から一次処理し、悪臭も 改善されます。(導入日より即結果が得られます.)
・ スカム(油脂分)が一次分解されるので、バキューム・清掃回数が激減します。
(堆積汚泥を年間1〜2度清掃しますが、バキューム処理は無用です。)
・最終汚水ピットの浄化も同時に改善されます。
・グリストラップからの排水管の油脂分による閉塞がなくなります。
・ 槽内の残査かごに油脂分が着きにくいので、清掃が楽になります。
・ 補充HMC配合剤は、月一度の目安で簡単です.
液補充の際は、必ずポリタンクを交換します。 |