グリストラップ槽内に発生する悪臭を改善し、油脂スカム堆積を解消し、清掃労務やバキューム清掃経費を激減するシステムです。
現 状
油脂分(ノルマルヘキサン)数値の厳しい規制
飲食店舗・宿泊施設などの調理場からの排水には、動物性脂肪や植物性脂肪が多量に含まれています。
油脂分は、現在の下水処理場の浄化している活性汚泥法でとても分解処理がしにくく、分解微生物にも支障があるためにグリストラップの設置が義務づけされております。ですから、BODやCOD、SSの排水規制数値より、油脂分指標であるノルマルヘキ酸数値が厳しく規制されているのです。
槽内は悪玉菌による腐敗で強烈な悪臭
グリストラップ槽の容量は、店舗種類によって油脂量が計算されて、分離油脂滞留量は、約1週間程度に設計され設置されていますので、清掃を頻繁に行わなければなりません。しかし、1カ月間隔だったり、臭気発生時や排水詰まりの時にだけ行われているのが現状です。それは、グリストラップ内で動物性の油脂分は固形化しますが、植物性油脂分は液状のために清掃がしにくいからです。さらに厨房排水の水温が、摂氏30度前後という微生物にとって好都合の環境になることで、槽内は悪玉菌による腐敗で強烈な悪臭を発生するからです。清掃したくなくなるのも理解できますね。
排水管の閉鎖で多大な経費が掛かっています。
清掃が毎日実施されないことで、グリストラップ槽内の一番目にある残渣かごが溢れて、槽内に流出して排水管が詰まったりします。また、スカムが厚くなると槽内の排水滞留経路が短くなり、排水管の閉塞を引責してしまい、大騒ぎになり、緊急排水管洗浄で多大な経費が掛かっています。
厨房排水ピットに臭気やハエが発生
大型商業ビルなどでの厨房排水ピットは、レストランや社員食堂の油脂分の影響でスカムが異常に厚くなり、ピット清掃作業に支障があるばかりでなく、夏季には臭気や小ハエの発生に苦慮しています。
合併浄化槽の機能低下
また、下水道の完備されていない地域では、グリストラップを経て浄化槽に排水されるわけですが、浄化槽の調整槽状態はスカムが堆積して悪臭も発生しています。下水処理場と同様な活性汚泥処理ですから、合併浄化槽も100%機能できないところがほとんどの状況です。
HMCシステム導入概要
営業時間外に一時処理
HMCシステムでは、グリストラップに分離されたスカムを営業時間外に一次処理します。
営業時間内にシステムを稼働すると、油脂分が撹拌されて排水されます。これでは、グリストラップはきれいになっても排水管に流失した油脂分で配水管が徐々に閉塞して、時間の問題で詰まってしまいます。
HMCセラミックのエネルギーを利用した散気拡販
HMCシステムでは、営業時間外にHMCセラミックのエネルギーを利用した散気撹拌をします。これによって、排水が活性化して蘇生型の微生物が有効に働くのです。エネルギーエアーは、腐敗型の乳酸菌によって発生する悪臭を消滅します。
HMCグリストラップ配合材投入
同時に自動投入されるHMCグリストラップ配合剤(油脂分解用微生物資材)によって、分離された油脂分スカムを一次処理するのです。微生物によって処理された油脂分は、別途有機物に変質されます。
グリストラップ内の油脂スカムは、一夜にしてきれいになり、排水管に付着して閉塞を引き起こすことも無くなり、排水されるノルマルヘキ酸値も減少するのです・amp;amp;amp;amp;amp;amp;lt;br>
HMCグリストラップシステム導入メリット
しかし、グリトスラップは排水処理装置ではなく、油脂分分離槽です。したがって、HMCグリストラップシステムを導入することによって得られるメリットは、以下の通りとなります。
1 悪臭が改善されます。
2 油脂スカムが毎日一次処理されることで、堆積しない。
3 バキューム作業を休止し、年数度のシステム保守作業のみとなります。
4 配管の油脂分による閉塞が無くなります。
HMCグリストラップ処理システムは画期的なシステム
HMCグリストラップ処理システムは、この槽で油脂分を一次分解しますので、(下水道が完備されていない地域では)合併浄化槽にHMC配合剤を投入することなく、悪臭改善や汚泥減少などの利点が発生します。
悪臭を改善し、清掃コスト等の経費を削減し、環境に寄与する、今までに例を見ない画期的なシステムです。
HMCグリストラップシステム導入経過
∴導入の際は、グリストラップ槽内をしっかりと清掃するのが条件です。
∴毎日の残査かごの清掃のみ、お客様の義務とするのがシステム条件です。
1)HMCグリストラップシステムは、導入初回に槽内に特殊立上用微生物資材を20リットル投入定着させる。営業時間終了後に投入する。
2)営業時間開始から終了後までHMC配合剤が自動投入されます。
営業開始時間から終了時間まで、35cc/min/1時間毎で、流量に合わせて適時に投入する。終了時間には、70ccを目安に投入する。通常10〜12回/日
通常設定例
1. 10:00 2. 11:00 3. 12:00 4. 13:00 5. 14:00 6. 15:00
7. 17:00 8. 18:00 9. 19:00 10. 19:30 11. 20:00
営業時間終了時に散気攪拌され、営業開始時間に散気停止します。
営業終了時間20:00〜 翌日営業開始時間7:00
営業終了後にその日の堆積油分をすみやかにグリストラップ槽から一時処理し、悪臭も改善されます。(導入日より即結果が得られます。)
・スカム(油脂分)が一次分解されるので、バキューム・清掃回数が激減します。
(堆積汚泥を年間1〜2度清掃しますが、バキューム処理は無用です。)
・最終汚水ピットの浄化も同時に改善されます。
・グリストラップからの排水管の油脂分による閉塞がなくなります。
・槽内の残査かごに油脂分が着きにくいので、清掃が楽になります。
・補充HMC配合剤は、月一度の目安で簡単です。液補充の際は、必ずポリタンクを交換します。